【人材戦略】なぜ今“管理職の女性の育成”が注目されているのかを徹底解説

近年、「女性活躍推進」や「多様な人材の活用」に取り組む企業の割合が年々増加しており、性別を問わず誰もが働きやすい環境づくりに力を入れる企業が増えています。

中でも、結婚や出産、育児などがあっても、女性が安心して仕事を続けられる環境づくりに悩む会社も多いんです。

あなたの会社でもこんな悩みを抱えていませんか?

  • 優秀な女性社員が途中で仕事を辞めてしまう
  • 管理職になる女性が少なく職場の視点が偏りがち
  • 女性が活躍しやすい制度を作りたいけど、何をすればいいかわからない

こうした課題を解決するために今こそ「女性の活躍推進」に取り組むことが大切です。

女性が活躍できる職場は、働きやすさが向上し人材の定着率が上がるだけでなく、チームのアイデアや発想も広がります。

今回は、女性が安心して働き続けられる職場を作るために、企業ができる具体的な取り組みや女性管理職を増やすポイントを紹介します。

ちょっとした工夫で、誰もがいきいきと働ける環境を整えていきましょう!

目次

女性の活躍推進とは?

女性の活躍推進とは、性別に関係なく誰もが能力を発揮できる社会を目指す取り組みのことです。企業や社会全体で、女性が働きやすくキャリアを継続しやすい環境を整えることが重要とされています。

そのため結婚や出産をしてもキャリアを続けられるように、育児休業や在宅勤務を取り入れる企業が増えています。

また、女性が管理職や意思決定の場に増えることで、多様な視点を活かした経営ができ企業の成長にもつながります

一方で、女性が活躍しにくい環境のままだと、多様性が足りず、せっかくの優秀な人材を活かしきれないことも…。だからこそ、企業は女性が働きやすい制度を整え誰もが活躍できる環境を作ることが大切です。

政府が行う女性の活躍推進3つ

最近では、企業だけでなく政府も女性の活躍を促進するための取り組みに力を入れており、女性の活躍を促進するために、以下の3つの施策を実施しています。

①会社での女性の活躍を増やすためのルールを強化
会社に対して、女性の管理職を増やしたり、男女の給料の差を公表することを義務付けています。また、一定規模以上の企業に対し、女性管理職の割合を増やすための計画を作り、公表することを義務付けています。

②育児や介護と仕事を両立しやすくする
育児休業・介護休暇をとりやすくしたり、フレックスタイムやテレワークを増やすように進めています。また、企業が社内託児所を設置したり、保育料補助を行う場合に国が費用の一部を支援しています。

③理系分野での女性の活躍を応援
科学・技術・工学・数学(STEM)といった理系の分野で、女性の進学や就職を支援しています。女性がエンジニアや研究者として活躍できるように奨学金や助成金の提供や理系分野での女性の採用を増やすよう、企業に対して補助金を出したりしています。

このように、女性がどんなライフステージ(結婚・出産・子育てなど)でも働きやすいように、さまざまな支援が行われています。

女性管理職が増えないのはなぜ?

女性の社会進出が進んでも、管理職になる女性の割合はなかなか増えていません。その背景には、女性に対する偏見や職場の環境に加え、女性自身の心理的な壁が関係しています。その理由として大きく以下の3つを具体的に見ていきましょう。が挙げられます。

  • リーダーシップの偏見があるから
  • 男性と同じ成果を出しても昇進しにくい
  • 管理職になると仕事と家庭の両立が難しい
  • 実際に管理職になっている女性が少なく不安

では、それぞれ具体的に見ていきましょう。

リーダーシップの偏見が影響している

企業の評価基準やリーダーシップに対する偏見で女性が男性と同じ成果を出しても、昇進が難しいと言われています。実際、内閣府のデータによると、「リーダーシップ=積極性や決断力」と捉えられることが多く、これが男性特有の特性と結びつけられやすい傾向があります。

この偏見によって女性が男性と同じ成果を上げていたとしても、企業側が「管理職には向いていない」と判断する場合があるのです。

男性と同じ成果を出しても昇進しにくい

これは、会社の評価の仕組みや考え方が関係していることが多く、女性が男性と同じくらいの成果を出しても、なかなか昇進できないことがあります。

内閣府のデータでも、「リーダーシップ=積極性や決断力」と捉えられることが多く、こうしたイメージが男性の特性と結びつけられやすい傾向があるとされています。

こうした背景から、たとえ同じような成果を出していても、女性は「管理職には向いていない」と判断されるケースもあるのです。

管理職になると仕事と家庭の両立が難しい

管理職になると責任が増え、業務時間も長くなりがちです。そのため、子育てや介護をしている女性にとっては、「管理職になると家庭との両立が難しくなる」と感じるケースが少なくありません。

ある企業では、育児休業を取りやすい環境が整っていましたが、育休明けに時短勤務を選択すると「管理職にはなれない」とされていました。その結果、キャリアアップを望んでいた女性社員が、家庭との両立を考えて昇進を諦めるケースが相次いだという事例もあります。

さらに、管理職は会議が多かったり、急な残業が発生することが多いため「家事や育児を優先したい」と思う女性が「管理職は無理」と考えてしまうこともあるのです。

実際に管理職になっている女性が少なく不安

会社の中に女性の管理職が少ないと、昇進することに不安を感じる女性も多いです。身近に管理職になっている女性がいないと、「自分が管理職になって大丈夫かな?」「仕事と家庭を両立できるのかな?」と心配になってしまうのです。

また、女性管理職が少ない会社では、育児と仕事を両立しやすい仕組みが整っていないことで昇進をためらう女性も多いのです。

女性管理職が増えるメリット

実際、2023年の調査では、女性管理職の割合は平均9.8%と過去最高を記録したものの、いまだ1割未満にとどまっているのが現状です。

その一方で、女性管理職が増えることで、職場の雰囲気が良くなったり、新しいアイデアが生まれたり、働く人のやる気がアップするなど、会社にとってたくさんの良いことがあります。

では、具体的にどんなメリットがあるのかを見ていきましょう!

1.新しいアイデアが生まれる

男性と女性では、物事の捉え方や着眼点が違うことが多く、女性ならではの視点が加わることで、新しいアイデアが出やすくなります。

例えば、女性向けの商品やサービスを考えるとき、実際に女性の管理職がいると「このデザインだと使いにくい」「こうした方が共感されるかも」と、よりリアルな意見が取り入れられます。

また、「こういうやり方もあるよね」と違う視点を持つ人が増えることで今までのやり方を見直すきっかけになり、仕事の進め方がどんどん良くなっていくことも期待できます。

さらに、男女共同参画局がミレニアル世代*を対象に行った調査では、約9割の女性が企業の「多様性や平等性への取り組み」を重視すると回答しています。

こうした背景からも、多様な視点を持つ女性管理職は、今後の企業競争力を高める大きな強みになると言えるのです。
※ミレニアル世代(1980年~1995年生まれ)

参考:経済産業省『新・ダイバーシティ経営企業100選/100選プライム』
参考:男女共同参画局『女性役員情報サイト』

2.他の女性社員のキャリアの可能性が広げられる

女性管理職がいると、特に女性社員にとって「私もこうなれるかも!」とキャリアのイメージが持ちやすくなります。

また、管理職が増えることで育児や家庭との両立をしやすい制度が整ったり、働き方の選択肢が広がることもあります。そうなるとライフステージの変化があっても仕事を辞めずに続ける人が増え経験豊富な人材が残りやすくなります。

もちろん、こうした環境は女性だけでなく男性にもプラスに働き、会社全体の働きやすさが向上します。

3.部下が相談しやすく、状況が把握できる

女性特有の悩みやライフステージの変化に関する相談は、同性の上司がいることでしやすくなります。「キャリアと家庭をどう両立するか」「出産後の復職はどうすればいいか」といった悩みも、経験者や理解のある上司がいることで安心して相談できます。

また、気軽に相談できると職場でのストレスが軽減され、離職率の低下にもつながります。

実際に、男女共同参画局の調査では「多様性のある職場で働いている」と感じている社員ほど、5年以上働き続ける意欲が高いことがわかっています。

女性管理職の増加は、社員が安心して働き続けられる環境づくりにつながり、人材の流出防止にも効果が期待できるのです。

女性管理職を増やすために企業ができること3選

1.女性社員が「管理職になりたい!」と思える環境を整える

女性管理職を増やすには、まず「自分も管理職になれるんだ」と思える環境が大事です。たとえば、会社の中で活躍している女性管理職を紹介したり、管理職への道筋をわかりやすくすることで、女性社員の意欲を引き出すことができます。

また、昇進の基準をハッキリさせることも重要です。「どんなスキルを身につければいいのか」「どんな経験が必要なのか」を明確にすれば、女性社員も安心してキャリアアップを目指せます。

さらに、先輩女性管理職による相談会や交流会を開くとよりリアルな話を聞くことができ「自分も挑戦してみよう!」と思えるきっかけになります。

2.長時間労働しなくても管理職でいれる働き方に変える

「管理職になると残業が増える」「プライベートの時間がなくなる」と思っている女性社員は少なくありません。そこで、企業側が「管理職=長時間労働」というイメージをなくす工夫をすることが大切です。

たとえば、フレックスタイムやリモートワークを取り入れることで、仕事と家庭を両立しやすくなります。また、「どれだけ長く働いたか」ではなく「どんな成果を出したか」で評価する制度にすれば、働きやすい環境になります。

「管理職になっても家庭との両立ができる」と思えれば、女性社員の挑戦意欲も高まります。

3.女性は管理職に向いていないという思い込みをなくす

企業の中には、「女性はサポート役が向いている」「女性はリーダーにはならない方がいい」といった、無意識の思い込みが残っていることがあります。このような思い込みがあると、女性社員が管理職を目指しにくくなります。

こうした偏見をなくすために、社内研修や管理職向けの勉強会を開くのも効果的です。たとえば、「女性管理職のリアルな体験談を聞く会」を開くと、実際に管理職を務める女性の考えや働き方を知ることができ、固定観念がくずれやすくなります。

また、男性社員との対話の機会を増やし、お互いの考えを共有する場をつくるのもおすすめです。「女性だから」「男性だから」と決めつけずに、実力に応じてチャンスが与えられる職場を目指しましょう。

女性がより働きやすくなる福利厚生5選


女性がもっと働きやすくなるために、どんな福利厚生があるのでしょうか?今回は、女性の働きやすさを考えて取り入れられている人気の福利厚生を5つご紹介します。

オフィスおかん|人事総務が喜ぶ福利厚生No.1

参照元:https://office.okan.jp/

オフィスおかんとは「置き型社食®」を商標登録している株式会社OKANの福利厚生サービスです。導入に必要なものは、設置スペースと電子レンジのみで、手軽に社食を導入する事ができます。コンビニや弁当屋さんよりも手軽に食事がとれて、従業員は24時間いつでも“手軽でおいしい”と“栄養バランス”が両立した食事を摂りやすいことが特徴です。

メリット・特徴1. 24時間いつでも利用できる
2. 1食100円(税込)で利用できる(※1)
3. 管理栄養士が監修(※2)
費用初期費用:当サイト経由でお申込みいただければ初期費用0円
おかん便50:43,100円/月~
月間納品数:50個/月~

※1 1品100円(税込)は想定利用価格です。
※2 レシピ等の内容や商品の選定の監督・指示を行うこと

詳しくはこちらの記事をご覧ください!

私も食べてますが、本当に美味しいです!


オフィスでYASSA|オフィスで健康にこだわったお惣菜を

参照元:https://www.officedeyasai.jp/plan/gohan/

「オフィスでYAASAI(ごはんプラン)」は、オフィス内に専用の冷凍庫を設置し、無添加や国産素材にこだわった健康的なお惣菜を提供する福利厚生サービスです。従業員は、冷凍庫から好きな商品を取り出し、電子レンジで温めるだけで、手軽に食事を楽しめます。

メリット・特徴1.従業員のコミュニケーション活性化
2.導入や運用の余計な手間なし
3.無添加や国産素材を使用したお惣菜が毎月届く
4.健康経営の推進
ごはんプラン費用ごはんプラン初期費用:¥70,000(本契約時・初月のみ)
・80個パック月額:¥35,000
・追加注文40個単位:¥17,500
商品代金は各商品の代金(基本¥100 一部¥200)×お届け個数

詳しくは: オフィスで健康にこだわったお惣菜を

無添加、国産素材へのこだわりで身体に優しい!


ベネフィットステーション|福利厚生総合サービス

参照元:https://pr.benefit-one.co.jp/bs/all01/

ベネフィットステーションは、業界No.1の会員数を誇り、そのサービス数も140万以上と、日常で使える特典から研修支援まで幅広くサポートしてくれます。

また、Netflixプランなどの追加プランもあり、自社の状況に応じて、サービスを手厚くすることが可能です。

福利厚生の型カフェテリア型
サービスの概要健康支援、教育研修、エンタメ、給料特払いなど
メリット・特徴1. 二親等まで使用できる約140万件以上の豊富なサービス
2. 人事担当の悩みである「従業員エンゲージメントの向上」「離職率に対するアプローチ」など様々な問題を一括で解決
費用月額1人当たり1000円~1850円

詳しくは:総合福利厚生サービス|ベネフィット・ステーション

二親等まで使えるのはとっても嬉しい!


snaq.me office|ヘルシーおやつの福利厚生

参照元:https://office.snaq.me/

snaq.me office (スナックミーオフィス)は、ヘルシーなお菓子やドリンク、そうざいなどを定期配送するサブスクリプション型の福利厚生サービスです。お菓子は、人工甘味料・合成香料・保存料を使用せず、厳選されたナチュラル素材のみで作られており、管理栄養士監修のもと、一日の間食のカロリー内に収まるよう設計されています。

設備不要・低コストで、全国どこでも導入できるため、数名規模の小規模オフィスから大企業まで幅広く利用されています。

メリット・特徴1.設備不要&低コストで、全国どこでも対応可能
2.100種類以上のバリエーションがあり、飽きずに楽しめる
3.AIが好みを学習し、企業ごとに最適なおやつBOXを提案
費用初期・月額費用0円
コースについては要お問い合わせ
当サイト経由でお申し込みいただいた企業様限定で、スナックミーオリジナルのプロテインバーとスペシャルティコーヒーを無料プレゼント!

詳しくはこちら:snaq.me office (スナックミーオフィス)|ヘルシーおやつの福利厚生↗

予算や規模に応じて柔軟にサポートしてくれるので、小規模オフィスにもおすすめ!


chocoZAPステーション|従業員が健康になるサービス

参照元:https://business.rizap.jp/news/891/

chocoZAPステーションは、企業向けの福利厚生サービスで、従業員が全国のchocoZAPを24時間365日利用できる制度です。体組成計やヘルスウォッチの提供、RIZAP関連サービスの特典利用も可能で、健康管理をサポート!従業員の運動状況の分析レポートも見ることができ健康経営の実現を目指せます。

メリット・特徴1.運動・美容。リフレッシュが可能
2.24時間365日利用可能通い放題
3.利用分析やライザップ関連のブランドの信頼
費用人数割プラン
・20人以下:1万円
・20-100人:9-8千円
・100-500人:7-5千円
・500-1000人以上:5-4千円
分け合いプラン
・50人以下:20万円
・50-500人:30-50万円
・500-1000人:70-90万円
・1000人以上:100万円

詳しくは:【法人契約】chocoZAPを活用した福利厚生プランのご案内|RIZAP法人|人材価値を最大限引き出す人的資本経営を推進↗

24時間365日利用できる!


まとめ

最近は「性別に関係なく、誰もが働きやすい会社にしたい!」と考える企業が増えています。
特に、結婚や出産、育児といったライフイベントがあっても女性が安心して働き続けられる環境づくりは、大きな課題のひとつです。

女性管理職が増えることで、

  • 新しいアイデアが生まれやすくなる
  • 女性社員がキャリアのイメージを持ちやすくなる
  • 相談しやすい環境になり、離職を防げるなど、会社全体に良い変化がたくさん生まれます。

そのためには、

  • 自分も管理職を目指したい!と思える環境づくり
  • 家庭と両立しやすい働き方の工夫
  • 女性は管理職に向いていないという思い込みをなくす

こうした工夫が欠かせません。

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この記事を書いた人

風間 龍之介のアバター 風間 龍之介 人事コンサルタント

「人材は会社の宝であり、育てることで企業全体の成長につながる」をモットーに、これまでに多くの企業で、人材育成やキャリア開発のプロジェクトに携わってきました。

趣味は読書とランニングで、特に人材育成に関する書籍や心理学に興味があります。休日は自然の中でリフレッシュするのが好きで、最近ではプチキャンプにも挑戦中。

ぜひ、どんな小さな相談でもお気軽にご連絡ください!

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